送電用支持物設計標準JEC-127-1979は2022年3月29日に改正され，送電用鉄塔設計標準JEC-5101:2022が2023年12月28日に発刊された。風荷重に関しては等価静的風荷重が取り入れられ，実情に即した荷重の算定ができるようになり，地震荷重に関してはJEC-TR-00007-2015を経て設計標準に初めて登場した。当協会に関連する上部構造（支持物）に関しても立体応力解析法の導入や耐力面では限界耐力の見直しがなされた。附属書には耐力等の見直しの根拠となった技術資料の概略が収められているものの送電用鉄塔が様々な研究によって現在のように大型化されるに至った経緯までは述べられていない。
　今後，より合理的な支持物を開発するあるいは不測の事態に遭遇した場合には過去にどのような検討がなされていたかを知ることは重要である。

　そこで，この度送電用鉄塔に関して諸学会で発表されている文献の調査を行い，一覧にするとともに文献内のキーワードを整理した。調査対象とした文献は以下の通りである。

�@電気協同研究
�ACIGRE TB
�B電気学会技術報告
�C電気学会論文誌Ｂ
�D電氣學會雜誌
�E鋼構造論文集
�F土木学会論文集
�G日本建築学会論文報告集
�H日本建築学会学術講演梗概集
�I日本建築学会技術報告集
�J構造工学論文集
�K日本風工学会誌
�L雪氷

　一覧の中には各文献のホームページリンクも示した。参考にしていただきたい。
　なお，エクセル形式のファイルのダウンロードは自由であるが，自己責任においてご利用いただきたい。

　以上，本文献・キーワード一覧が，鉄塔技術発展の一助となれば幸いである。

社団法人　日本鉄塔協会
技術委員会