令和元年度事業報告

自 平成31年4月 1日
至 令和 2年3月31日


1.会員の状況

 平令和元年度内における会員の異動は、協力会員に新規加入が1社(北越メタル梶A平成31年4月1日入会)、親会社との合併に伴う退会が1社(中央送電工事梶A令和元年9月30日退会)があり、令和元年度末における会員数は、昨年度末と同様の普通会員18社・協力会員28社・特別会員11社の合計57社である。

2.通常総会

 第51回通常総会を令和元年5月24日(金)16時30分より、東京都中央区銀座「Sun‐mi高松七丁目店」において開催した。
 来賓として、経済産業省製造産業局産業機械課 小西洋展課長補佐殿・古賀正泰係長殿のご臨席を戴き、普通会員17社・協力会員9社・特別会員6社・委任状によるもの25社、合計57社が出席した。(当時会員構成数57社)

  議 案
第1号議案 平成30年度事業報告の件
第2号議案 平成30年度計算書類の承認の件
(報告事項) 令和元年度事業計画報告の件
(報告事項) 令和元年度収支予算書報告の件

以上の議案につき審議の結果、いずれも原案通り承認可決された。

3.臨時総会(会員全員の書面同意によるみなし決議)

 理事1名から辞任の申し出があり、後任の理事1名を選任するため臨時総会を令和元年8月30日(金)15時より、東京都港区赤坂赤坂スクエアビルの日本鉄塔協会会議室において開催する旨の議案に対し、会員全員(普通会員18社・協力会員29社・特別会員11社、計58社(当時の会員構成58社))から書面による同意の意思表示を得たので、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第58条及び定款第17条第5項の取り扱いにより、当該事項の臨時総会での決議があったものとみなされた。

  議 案
第1号議案 役員期中交代に伴う新役員選任の件
新任理事 那須電機鉄工梶@ 鈴木 智晴殿
退任理事 那須電機鉄工梶@ 那須 幹夫殿


4.理事会

 理事会を4回及び臨時理事会を1回開催し、下記事項を審議・決定した。
(1)

第51回通常総会に上程する議案の件

(2)

期中理事1名交代に関する臨時総会開催の件
(新任理事:那須電機鉄工蒲髢リ智晴殿)

(3)

新規協力会員入会の件(北越メタル梶A平成31年4月1日入会)

(4)

協力会員合併に伴う退会の件
(中央送電工事鰍親会社の岳南建設鰍ェ吸収合併のため令和元年 9月30日退会)

(5)

協会運営における当面の課題検討の件

(6)

鉄塔技術管理者資格令和元年度新規認定者の件


5.運営委員会

 委員会を4回開催し、下記事項を審議・決定した。

(1)

第51回通常総会に上程する平成30年度決算諸表、および令和元年度事業計画案と予算書案の確認

(2)

「第16回鉄塔技術関連懇談会」の開催と課題検討

(3) 鉄塔受注実績の集計および鉄塔工事計画量の調査
(4) 知見を広げる見学会の実施
(東京電力パワーグリッド叶V信濃変電所(交直変換設備)、飛騨信濃直流幹線鉄塔建設工事現場、東京電力ホールディング活タ曇発電所)

6.技術委員会

 委員会3回開催と書類送付での意見交換1回※を実施し、下記活動を実施した。
(※新型コロナウイルス問題で委員会は開催せず、書類送付での意見交換を実施)

(1) 協会発行の規格、基準類の改訂に関する検討
  「送電用鉄塔溶接基準(施工・検査)改訂版発刊
「送電用山形鋼鉄塔製作基準」の改訂版発刊
(2) 電気協同研究会「架空送電設備の劣化対応技術調査専門委員会」に参画
(3) JEC-127本改正に向けた活動
  JEC-127の本改正に向け、鉄塔協会から「JEC-127本改正作業会」及び「設計実務対応検討会」に参画
(4) 鉄塔技術管理者講習会(東京及び大阪)の推進

7.技術委員会ボルト部会

 部会を3回開催し、下記活動を行った。

(1) 鉄塔用ボルトのJIS規格と鉄塔用ボルト・ナット規格の整合性検証
  JIS規格改定状況を調査し、鉄塔用ボルト・ナット規格の改定の必要性等を検討した結果、改定の必要性はないと判断した。
(2) 鉄塔用ボルト工場審査受審体制検討
  改定された「鉄塔用ボルト工場審査要領等」に対応した受審体制を協議し、審査が円滑に行われる体制を整え受審した。
(3) 鉄塔用ボルトボルト工場審査結果検討
  今回の工場審査での指摘事項等の反省と次回審査への対応等の検討を行った。

8.鉄塔用ボルト・ナット工場審査委員会

 鉄塔用ボルト工場審査要領等の全面改定後初めての定期鉄塔用ボルト・ナット工場審査(以下、工場審査という)委員会3回開催と工場審査を実施した。

(1) 工場審査前の委員会開催
  全面改訂の工場審査要領等の審査委員の認識共有化のため、工場審査前の委員会を実施した。
(2) 工場審査中間及び実施後の委員会開催
  工場審査途中での審査進行状況の確認と問題点の対応策等の検討を行った。
  工場審査後に審査報告書内容等の確認と調整を行った。
  今回の実施内容を踏まえ次回の工場審査に反映する事項の意見交換を実施した。

9.資材委員会

 委員会を4回及び研修会を1回開催した。

(1) 鉄塔用鋼材・亜鉛地金等の需給状況に関する委員及びミルメーカーとの意見交換(鉄鉱石・スクラップ・亜鉛等の市況動向等の情報交換)
(2) 工場見学(日本製鉄褐N津製鉄所:UOE鋼管工場、厚板工場他)
(3) 鋼材購入消費統計(平成30年度実績と令和元年度見通し)

10.鉄塔技術管理者資格制度委員会

 協会主要事業の一環として鉄塔技術管理者講習会(東京・大阪)及び資格認定試験を実施し、多数の参加があった。
 また、電力の「現場施工の効率化につながる配慮要望」に対し、設計・製作面へ反映させるため、現場施工の全般的知識習得のため、講義新設及び資格試験問題への出題等を検討し、実施することとした。

鉄塔技術管理者講習会及び資格認定試験の実施
1) 第63回講習会(東京) 令和元年7月2・3日
受講者:普通会員30、特別会員35、協力会員他12、計77名
2) 第64回講習会(大阪) 令和元年11月12・13日
受講者:普通会員27、特別会員34、協力会員他11、計72名
 

受講者数累計 4,796名

  3) 第27回資格認定試験 令和元年9月6日
受験者 72名、  合格者 57名 (合格率79.2%)
  認定者数累計1,338名

11.委員長・主査会議

(新型コロナウイルス問題で会議は開催せず、書類送付での意見交換を実施)
 各委員会より、令和元年度の活動状況および令和2年度活動計画について提出された報告書を各委員へ送付し、メール等で各委員間での意見調整を行った。

12.第16回鉄塔技術関連懇談会 (12月11日開催)

 各電力会社の送電担当課長殿を招き、鉄塔技術等に関する懇談を行った。

(1) 協会発行の規格、基準類の改定版発行の件
(2)

鉄塔メーカー及びボルトメーカーの現状と問題点及び電力への要望事項

(説明内容)
 @中長期計画量調査結果 A受注実績 B生産量見込及び稼働率 C現状の問題点(課題)と電力への要望事項

(3) 最近の鉄塔資材調達の状況
(4)

鉄塔用ボルト・ナット工場審査概況

(5) 諸課題に対し、電力課長殿と鉄塔メーカーの意見交換の実施

 昨年度と同様に、電力課長殿から事前にアンケートで諸課題につき回答して頂き、討議の時間を多くとることとした結果、現場スケッチ作業等を始め多くの提言につき意見交換を行うことができた。
 なお、アンケート項目に多発する自然災害に関連し「自然災害時に鉄塔メーカーへ期待する事項」を追加して意見を聞いた。

13.事務局関係

(1) 機関誌「鉄塔」第128号の発刊・配布

以 上 


戻 る