令和3年度事業報告

自 令和 3年4月 1日
至 令和 4年3月31日


1.会員の状況

 令和3年度内における会員の異動はなく、令和3年度末における会員数は、普通会員17社・協力会員27社・特別会員11社の合計55社である。

2.通常総会

 第53回通常総会を令和3年5月21日(金)13時30分より、東京都港区赤坂二丁目10番16号赤坂スクエアビル「一般社団法人日本鉄塔協会会議室」において開催する旨の開催案内に対し、新型コロナウイルス問題により会員全員から書面による同意により「書面決議」の結果となった。
 当時会員構成数(普通会員17社・協力会員27社・特別会員11社・計55社)

  議 案
第1号議案 令和2年度事業報告の件
第2号議案 令和2年度計算書類の承認の件
(報告事項) 令和3年度事業計画報告の件
(報告事項) 令和3年度収支予算書報告の件

 以上の議案につき会員全員の書面による同意により、いずれも原案通り承認可決された。

3.理事会

 理事会を4回開催し、下記事項を審議・決定した。
 なお、新型コロナウイルス問題で、ウェブでの会議となった。
(1)

第53回通常総会に上程する議案の件

(2)

協会運営における当面の課題検討の件

(3)

鉄塔技術管理者講習会及び資格認定試験取り扱い検討の件


4.運営委員会

 委員会を新型コロナウイルス問題で、ウェブにより4回開催し、下記事項を審議・決定した。

(1)

第53回通常総会に上程する令和2年度決算諸表、および令和3年度事業計画案と予算書案の確認

(2)

「第18回鉄塔技術関連懇談会」の開催と課題検討

(3) 鉄塔受注実績の集計および鉄塔工事計画量の調査
・知見を広げる見学会は検討したが、新型コロナウイルス問題で今年度も実施は見送った。

5.技術委員会

 委員会を新型コロナウイルス問題で、ウェブにより4回開催し、下記事項を検討した。

(1) 協会発行の規格、基準類の改訂に関する検討
  次世代への継承に向け協会発行基準「山形鋼鉄塔製作基準」及び「鋼管鉄塔製作基準」にかかわる各種条件の根拠の明確化検討
  鉄塔関連用語集の見直し
(2) JEC-127本改正に向けた活動
  JEC-127の本改正に向け、鉄塔協会から「JEC-127本改正作業会」及び「設計実務対応検討会」に参画
(3) 鉄塔技術管理者講習会の推進(大阪講習会開催準備(最終的に中止))

6.技術委員会ボルト部会

 部会をウェブ会議を3回開催し、下記活動を行った。

(1) ボルト部会今後の課題検討
  JIS規格と鉄塔用ボルト・ナット規格の整合性検証(溶融亜鉛めっきに関する日本産業規格(JIS H 8641及びJIS H0401)が改訂され、追補1を発行し、日本産業規格との整合性をとることとした。)
(2) 鉄塔用ボルト・ナット工場審査受審
  鉄塔用ボルト・ナット規格に定める製品検査の実施状況及び前回審査の是正要求事項の改善状況等を書類で報告し、工場審査を受審した。

7.鉄塔用ボルト工場審査委員会

 新型コロナウイルス禍の状況化での工場審査で直接工場及び外注工場に出向くのは、適切でないと判断し書類での審査を実施した。

(1) 各ボルト・ナット工場で実施している鉄塔用ボルト・ナット規格に定める製品検査の実施状況を確認した。
  強度区分別の月別生産量実績から審査委員が任意に抜粋し、品質管理状況を確認した結果、一部に改善の機会があったものの、各社とも同規格の合否基準を満たしていることを確認した。
(2) 前回(令和元年度)指摘事項の改善状況の確認
  前回審査時に提出された是正要求等の改善策につき、書類で確認した結果、改善策が継続して実施されていることを確認した。
(3) 査結果の通知と今後の対応
  審査結果を、被審査会社及び各電力会社へ通知を行った。
  通常は、隔年度実施している工場審査を、今回は書類審査のため令和4年度も新型コロナウイルスの状況をみて、めっき等の外注工場を含めて実施する予定とした。

8.資材委員会

 新型コロナウイルス禍により、書類送付による委員会を2回開催した。

(1) 委員から提出された鉄塔用鋼材・亜鉛地金等の需給動向に関する情報の纏めを配布し、委員間で情報を共有した。
  鉄鉱石・スクラップ・亜鉛等の市況動向等の情報交換
(2) 鋼材購入消費統計(令和3年度実績と令和4年度見通し)
(3) 工場見学は立案したが、新型コロナウイルス問題で実施は繰り延べた。

9.鉄塔技術管理者資格制度委員会

 協会主要事業の一環として鉄塔技術管理者講習会及び資格認定試験を検討した

(1) 鉄塔技術管理者講習会
  東京講習会は、新型コロナウイルス問題で中止した。
  大阪講習会は、昨年末の新型コロナウイルス感染者数の減少から実施を計画し、開催準備をした。
(会場予約、受講者の募集(85名応募)、講師依頼、テキスト作成等の準備)
 その後、今年に入りオミクロン株による新型コロナウイルス感染者が急増し、やむを得ず中止とした。
 ただし、度々の講習会延期を考慮し、講習会テキストを各自で勉強することを条件に大阪講習会を受講した取り扱いとした。
(2) 資格認定試験
  令和3年度(第29回)の資格認定試験は中止した。
  第29回資格認定試験は、令和4年6月実施予定(仮応募者数75名)
ただし、新型コロナウイルス感染者数の動向をみて判断をする。

10.委員長・主査会議

 (新型コロナウイルス問題で会議は開催せず、書類送付での意見交換を実施)
 各委員会より、令和3年度の活動状況および令和4年度活動計画について提出された報告書を各委員へ送付し、メールで各委員間での意見調整を行った。

11.第18回鉄塔技術関連懇談会 (12月2日開催)

 ウェブ会議により各電力会社の送電担当課長殿と鉄塔技術等に関する懇談を行った。

(1) 協会発行の規格、基準類の改定、追加検討状況報告
(2) 鉄塔メーカー及びボルトメーカーの現状と問題点及び電力への要望事項

(説明内容)
①中長期計画量調査結果 ②受注実績 ③生産量見込及び稼働率 ④現状の問題点(課題)と電力への要望事項

(3) 最近の鉄塔資材調達の状況
(4) 諸課題に対し、電力課長殿と鉄塔メーカーの意見交換の実施

 昨年度と同様に、電力課長殿から事前にアンケートで諸課題につき回答して頂き、討議の時間を多くとることとした結果、現場スケッチ作業等を始め多くの提言につき意見交換を行うことができた。

12.事務局関係

(1) 機関誌「鉄塔」第130号の発刊・配布

以 上 


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