令和5年度事業報告

自 令和 5年4月 1日
至 令和 6年3月31日


1.会員の状況

 令和5年度内における会員の異動はなく、令和5年度末における会員数は、普通会員18社・協力会員27社・特別会員11社の合計56社である。

2.通常総会

 第55回通常総会を令和5年5月19日(金)16時30分より、東京都荒川区日暮里の「アートホテル日暮里ラングウッド」において開催した。
 来賓として、経済産業省製造産業局産業機械課 川内拓行課長補佐殿・大村明裕係長殿のご臨席を戴き、普通会員17社・協力会員9社・特別会員5社・委任状によるもの25社、合計56社が出席した。                (当時会員構成数56社)

  議 案
第1号議案 令和4年度事業報告の件
第2号議案 令和4年度計算書類の承認の件
(報告事項) 令和5年度事業計画報告の件
(報告事項) 令和5年度収支予算書報告の件

 以上の議案につき会員全員の書面による同意により、いずれも原案通り承認可決された。

3.理事会

 理事会を4回開催し下記記事項を審議・決定した。
 なお、対面式及びウェブでの併用の会議とした。
(1)

第55回通常総会に上程する議案の件

(2)

協会運営における当面の課題検討の件

(3)

鉄塔技術管理者講習会及び資格認定試験実施の件


4.運営委員会

 委員会を4回開催し、下記事項を審議・決定した。

(1)

第55回通常総会に上程する令和4年度決算諸表、および令和5年度事業計画案と予算書案の確認

(2)

「第20回鉄塔技術関連懇談会」の開催と課題検討

(3) 鉄塔受注実績の集計および鉄塔工事計画量の調査
(4) 機関紙「鐡塔」第132号編集計画審議と発刊
(5) 知見を広げる見学会の実施
電源開発ネットワーク㈱殿 佐久間東幹線現場(基礎工事)

5.技術委員会

 委員会を4回開催し、下記事項を検討した。

(1) 協会発行の規格、基準類の改訂に関する検討
  JEC-5101改正に伴う許容応力表、塑性断面係数表等の検討
(2) 学会論文等技術資料の取りまとめ
  技術継承を目的に、送電用鉄塔に関連した学術論文のリスト作成
(3) JEC-5101改正メンテナンスチームへの参画
(4) 技術委員会勉強会の開設
  中堅・若手社員を中心に技術継承面からウェブにより実施
(5) 東京及び大阪の鉄塔技術管理者講習会の推進

6.技術委員会ボルト部会

 部会を3回開催し、下記活動を行った。

(1) ボルト部会の課題検討
  JIS規格と鉄塔用ボルト・ナット規格の整合性検証
(JIS規格改訂状況を調査し「鉄塔用ボルト・ナット規格」改訂の必要性を協議した。)
(2) 鉄塔用ボルト・ナット工場審査受審
  昨年度のめっき外注工場審査において「是正要求事項」の指摘のあった発注管理会社1社に対し、定期工場審査を受審した。

7.鉄塔用ボルト・ナット工場審査委員会

 本年度は定期工場審査実施該当年度外のため、昨年度の定期工場審査重点審査項目の外注工場審査において「是正要求事項」の指摘のあった発注管理会社1社に対し定期工場審査を実施した。
 審査の結果、是正要求事項及び管理状況とも改善されていることを確認した。

8.資材委員会

 委員会を4回開催し、下記事項を検討した。

(1) 鉄塔用鋼材・スクラップ・亜鉛等の需給動向に関する情報を委員間で共有した。
(2) 鋼材購入消費統計(令和5年度実績と令和6年度見通し)
(3) 工場見学は、JFEスチール福山製鉄所を見学した。
(4) JFEスチール㈱による「鉄鋼を取り巻く環境」と題して講話及び意見交換を実施した。

9. 鉄塔技術管理者資格制度委員会

 主要事業の一環として鉄塔技術管理者講習会及び資格認定試験を実施した。

(1) 鉄塔技術管理者講習会
 令和5年度の鉄塔技術管理者講習会は、東京及び大阪講習会とも4年振りに対面式で開催した。
  第69回東京講習会 令和5年7月4日(火)~5日(水)
受講者:普通会員32名、協力会員24名、特別会員35名 計91名
  第70回大阪講習会 令和5年11月7日(火)~8日(水)
受講者:普通会員30名、協力会員20名、特別会員38名 計88名
(2) 資格認定試験
 当初9月8日(金)実施予定であったが台風13号接近により試験日を急遽12日(火)に変更した。これにより辞退者が12名あり、最終的には92名の受験者数となった。
  当初受験申込者数 104名 辞退者12名 最終受験者数92名
  訂後の問題集、講習会テキストから出題した。
(一般問題15問(全問回答)、選択問題9問(うち2問回答))
  合格ライン 60点
今年度:受験者数 92名 合格者数71名 合格率77.2%
昨年度:  〃  67名  〃  47名  〃 70.1%

10.委員長・主査会議

 各委員会より、令和5年度の活動状況および令和6年度活動計画について 委員長・主査会議を開催し、各委員間での意見調整を行った。

11.第20回鉄塔技術関連懇談会 (12月7日開催)

 各電力会社の送電担当課長殿を招き、4年振りに対面式で鉄塔技術等に関する懇談会を開催した。

(1) 協会発行の規格、基準類の改定、追加検討状況報告
(2)

鉄塔メーカー及びボルトメーカーの現状と問題点及び電力への要望事項

(説明内容)
①中長期計画量調査結果 ②受注実績 ③生産量見込及び稼働率 ④現状の問題点(課題)と電力への要望事項

(3) 最近の鉄塔資材調達の状況
(4)

諸課題に対し、電力課長殿と鉄塔メーカーの意見交換の実施

 昨年度と同様に、電力課長殿から事前にアンケートで諸課題につき回答して頂き、討議の時間を多くとることとした結果、現場スケッチ作業等を始め多くの提言につき意見交換を行うことができた。

12.事務局関係

(1) 機関誌「鉄塔」第132号の発刊・配布

以 上 


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