平成30年度事業報告

自 平成30年4月 1日
至 平成31年3月31日


1.会員の状況

平成30年度内における会員の異動は、普通会員に新規加入が1社(浜中ナット)があり、平成30年度末における会員数は、普通会員18社・協力会員28社・特別会員11社の合計57社である。

2.通常総会

 第50回通常総会を平成30年5月25日(金)16時より、東京都千代田区紀尾井町「ホテル・ニューオータニ」において開催した。
 来賓として、経済産業省製造産業局産業機械課 潮崎雄治課長補佐殿・若林究係長殿のご臨席を戴き、普通会員17社・協力会員9社・特別会員6社・委任状によるもの24社、合計56社が出席した。(当時会員構成数56社)

  議 案
第1号議案 平成29年度事業報告の件
第2号議案 平成29年度計算書類の承認の件
(報告事項) 平成30年度事業計画報告の件
(報告事項) 平成30年度収支予算書報告の件
第3号議案 任期満了に伴う協会役員選任の件

以上の議案につき審議の結果、いずれも原案通り承認可決された。

3.協会設立50周年記念式典

通常総会に引き続き協会設立50周年記念式典を実施、160名の参加を得て盛会となった。
    来賓挨拶として経済産業省製造産業局産業機械課片岡隆一課長殿及び東京電力パワーグリッド轄]連正一郎常務取締役殿にご挨拶頂いた。
    また、鉄塔技術の発展に永年ご尽力頂いた功績に対し、4名の「特別表彰」を行った。

4.臨時総会(会員全員の書面同意によるみなし決議)

監事1名から辞任の申し出があり、後任の監事1名を選任するため臨時総会を平成30年8月24日(金)15時より、東京都港区虎ノ門第一天徳ビル会議室において開催する旨の議案に対し、会員全員(普通会員18社・協力会員28社・特別会員11社、計57社)から書面により同意の意思表示を得たので、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第58条及び定款第17条第5項の取扱いにより、当該事項の臨時総会での決議があったものとみなされた。

議 案
第1号議案 役員期中交代に伴う新役員選任の件
新任監事 椛蜥J工業 鈴木 和也殿


5.理 事 会

 理事会を4回及び臨時理事会を1回開催し、下記事項を審議・決定した。

(1)

第50回通常総会に上程する議案の件

(2)

協会設立50周年記念式典開催の件

(3)

臨時総会に上程する議案の件(監事1名選任の件)

(4)

任期満了に伴う協会役員選任の件(留任)

(5)

協会運営における当面の課題検討の件

(6)

鉄塔技術管理者資格平成30年度新規認定者の件

6.運営委員会

 委員会を4回開催し、下記事項を審議・決定した。

(1)

第50回通常総会に上程する平成29年度決算諸表、および平成30年度事業計画案と予算書案の確認

(2)

協会設立50周年記念式典関係の準備と実施

(3) 「第15回鉄塔技術関連懇談会」の開催と課題検討
(4) 鉄塔受注実績の集計および鉄塔工事計画量の調査
(5) 知見を広げる見学会の実施
@東北電力竃津西山地熱発電所 A那須電機鉄工渇津碍子工場

7.技術委員会

 委員会を4回開催し、下記活動を行った。

(1) 協会発行の規格、基準類の改定・追加に関する検討
  「送電用鉄塔溶接基準関係」の検討
「送電用山形鋼鉄塔製作基準」の検討
(2) JEC-127本改正に向けた活動
  JEC-127の本改正に向け、鉄塔協会から「JEC-127本改正作業会」及び「設計実務対応検討会」に参画
(3) 鉄塔技術管理者講習会(東京及び大阪)の推進

8.技術委員会ボルト部会

 部会を3回開催し、下記活動を行った。

(1) 鉄塔用ボルトの機械的性質に関する実態調査項目の検討
検討の結果、現行の試験項目で実態調査を実施することとし、機関紙「鉄塔127号」へ鉄塔用ボルトの実態調査結果を掲載
(2) 鉄塔用ボルト工場審査委員会が検討を行なっている鉄塔用ボルト・ナット工場審査に関する改訂案につき、ボルト部会として検討と意見交換を実施した。

9.鉄塔用ボルト工場審査委員会

(1) 臨時及び予備ボルト工場審査実施
定期ボルト工場審査は、隔年度実施のため本年度はなかったが、熱処理外注先の変更があり、工場審査要領に定める工程変更に該当するため、臨時工場審査をボルト工場1社に対し実施した。

また、新規に普通会員となった浜中ナット鰍ノ対し、本審査に向けた予備審査を実施し、受審体制等の周知を行った。
(2) 鉄塔用ボルト・ナット工場審査に関する改訂案の検討
現行の鉄塔用ボルト・ナット工場審査要領等の審査に関する諸取扱いが制定後相当期間経過しており、改訂を要する点が見受けられるため、審査要領及び品質管理状況評価票等の見直しの他、鉄塔用ボル ト・ナット規格外の高耐食処理及び強度区分10.9(10ナット)の審査取扱い等につき検討した。

10.資材委員会

 委員会を4回及び研修会を1回開催した。

(1) 鉄塔用鋼材・亜鉛地金等の需給状況に関する委員及びミルメーカーとの意見交換(鉄鉱石・スクラップ・亜鉛等の高騰に関する情報交換)
(2) 工場見学(JFEスチール兜沁R製鉄所)
(3) 鋼材購入消費統計(平成29年度実績と平成30年度見通し)

11.鉄塔技術管理者資格制度委員会

 協会主要事業の一環として鉄塔技術管理者講習会(東京・大阪)及び資格認定試験を実施し、多数の参加があった。

鉄塔技術管理者講習会及び資格認定試験の実施
1) 第61回講習会(東京) 平成30年7月3・4日
受講者:普通会員19、特別会員36、協力会員他15、計70名
2) 第62回講習会(大阪) 平成30年11月7・8日
受講者:普通会員21、特別会員31、協力会員他14、計66名
 

受講者数累計  4,647名

  3) 第26回資格認定試験 平成30年9月7日
受験者 84名、  合格者 61名 (合格率72.6%)
  認定者数累計1,281名

12.委員長・主査会議

 各委員会より、平成30年度の活動状況および令和元年度活動計画について報告があり、各委員会間での助言と調整を図った。

13.第15回鉄塔技術関連懇談会 (12月13日開催)

 各電力会社の送電担当課長殿を招き、鉄塔技術等に関する懇談を行った。

(1) 協会発行の規格、基準類の改定、追加検討状況
(2)

鉄塔メーカー及びボルトメーカーの現状と問題点及び電力への要望事項

(説明内容)
 @中長期計画量調査結果 A受注実績 B生産量見込及び稼働率 C現状の問題点(課題)と電力への要望事項

(3) 最近の鉄塔資材調達の状況
(4)

鉄塔用ボルト・ナット工場審査関係全般の見直し案

(5) 諸課題に対し、電力課長殿と鉄塔メーカーの意見交換の実施

 昨年度と同様に、電力課長殿から事前にアンケートで諸課題につき回答して頂き、討議の時間を多くとることとした結果、現場スケッチ作業等を始め多くの提言につき意見交換を行うことができた。

14.事務局関係

(1) 機関誌「鉄塔」第127号の発刊・配布

以 上 


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